例えば包丁などを研磨に出すと、数千円、安い時には数百円の料金となります。しかし、日本刀を研磨するとなると、安価と言われる居合刀でも十万円以上、鑑賞用の刀となると数十万円になるとが一般的とされています。日本刀を綺麗に仕上げるためには一か月ほどかかります。
技術力のある研師に頼むと年単位の時間がかかることもあるそうです。日本刀を研磨する時には、研ぐための砥石にもこだわらなければなりません。
刀が反っているので、形を合わせる必要があるのです。また、砥石で刀をすり減らしてしまうと、二度と元の形に戻すことはできません。
非常に神経を使う作業と言えるでしょう。研磨の技術を習得するためには、弟子入り修行が必要で、さらに十年～十五年も要するそうです。包丁などの研磨とはくらべものにならないほどの技術が必要です。