鎧通は日本刀の中でも短刀に分類されるものです。名前からもわかるとおりに使用用途は硬い甲冑で身を固めている武士にとどめを刺すために使われたりします。
だから鎧通の特徴はとにかく頑丈でそう簡単には折れたり曲がらないということです。
日本刀はよく切れるといわれますが、実際の合戦では武士は鎧に身を固めていますからなかなか切りあいで決着をつけることができませんでした。なので最後は接近戦の組み打ちで相手にとどめを刺し首をとるということが多かったのですが、相手に組み付いて鎧の間から刺すといった先頭に便利に使えたのが長い刀ではなく、鎧通のような短刀でした。
長さ的には約30㎝以下のもので脇差よりも短く、刃の幅は狭くて先が薄い鋭利なものになります。