激動の時代を駆け抜けた坂本龍馬は晩年、拳銃を携帯しているイメージが強いかもしれませんが、北進一刀流の千葉道場で剣術を身につけ 、修行に励んでいた時期もあったそうです 。龍馬が手にした日本刀は「源正雄」「陸奥守吉行」「相州正宗」「備前長船」などが主に伝えられている名刀です。争いを好まない龍馬であっても、実際に命を狙われた時には、身を守らなくてはならないことから、 実践に役立つ刀を身につけていないのではないかと考えられているようです。龍馬が京都の近江で殺害された後、「相州正宗」「備前長船」は、龍馬の形見として親族に渡ったなどと記録されているようですが、現在の消息は不明となっているようです。もし坂本龍馬が愛でた日本刀がこの世に現存するとなると多くのファンたちは、全国から駆けつけてくるのではないでしょうか。 人々を魅了する坂本龍馬ですが「源正雄」「陸奥守吉行」「相州正宗」「備前長船」などの名刀が揃ったことも、龍馬の人柄や人望が寄せ付けたのではないかなどとも考えられているようです。 誰しもが名刀を手にすることができるわけではありません。それぞれの宿命や運命を背負うことによって匠の職人の手から生まれる名刀は、主人のもとに届けられるのかもしれません。